以前にご紹介した症例の方が、ついにインプラントの最終補綴物が入りました。
こちらのリンクも参考にご覧ください
まずは術前の状態です。
患者様は上顎の左右の臼歯が欠損しており、入れ歯を使用されていました。
やはり入れ歯は、食べずらかったり、取り外しの煩わしさがあり、自分の歯のように噛むことができるインプラント治療をご希望されました。
以前の歯医者さんでは、骨が痩せてきておりインプラントをするための骨の厚みが無いため、インプラント治療を断られたとのことでした。
レントゲンで見てみても、このように骨の厚みが薄いところがあります。
当院では、上顎は10㎜のインプラントを基本に考えますので、場所によっては6㎜前後の骨が足りないという診断になりました。
インプラント治療が一般的になってきた現在でも、こういった理由でインプラント治療を断られてしまう方は多くいらっしゃいます。
当院では、こうした比較的難易度の高い症例にも対応しております。
では、治療後どうなったかご覧くだだい
まずは、お口の中の様子です
ご覧いただいて分かるように、上顎の左右に美しいジルコニアでできた上部構造が入りました。
この上部構造の特徴は、スクリュー固定であることと、ジルコニアでできていることです。
インプラントと上部構造の接合部にセメントが残る可能性のあるセメント固定は、残存したセメントがインプラント周囲炎を引き起こす要因となってしまう場合があります。そのリスクを回避できるのが、スクリュー固定です。
そして、ジルコニアで作製することで、審美性、防汚性が高くなります。
当院のインプラント上部構造は、ノンメタルにこだわっています。金属はどうしても汚れ、バイオフィルムの付着が気になりますが、ジルコニアはそういったものが付着しずらい為です。
また、ジルコニアは高強度でもありますので、歯根膜というクッション、センサーのないインプラントにはうってつけの素材といえます。
レントゲン画像もご覧ください。
しっかりとした骨ができ、その中にインプラントが固定されているのが分かります。
このような画像を見ると、インプラントをゴリゴリと力づくで入れて、怖いんじゃないかと思われる方もいると思いますが、そんなことはありません。
インプラントはそんな入れ方をすると、かえってよくありません。
インプラントの埋入と同時に骨を作っていますので、作りたての軟らかい骨の中に、インプラントを置いてくる感覚です。
そうして、時間がたちますと、人工の骨が徐々にご自身の骨へと置換されていき、硬く丈夫な骨へと変化していきます。それと同時にインプラントも骨に強固に結合してくれます。
今回の治療で、この患者様は入れ歯から解放されました。
取り外しの煩わしさがなくなったのはもちろん、何でも噛めるようになって食事を楽しんでいるとのことでした。
インプラントの治療はどこでやっても同じではありません。
難症例にも対応できるのは、十分な経験とトレーニング、日々の研鑽を積んだドクターのみです。
当院では、こうした他院で断られてしまった難症例にも対応いたしております。
お困りの方は一度ご相談にいらして下さい。
相談や治療は勇気のいることです。その決断に敬意を表するとともに、当院を選んでいただいた患者様に感謝いたします。
インプラントをしたいと思われた方の『噛める喜び』を実現するために、誠心誠意、全力で治療にあたられていただいておリます。
関連記事
2024.12.08
床矯正による交叉咬合の治療
2024.07.28
抜歯即時負荷〜抜歯と同時にインプラントで歯を作る〜
2024.07.15
インプラント治療によって噛み合わせを回復した症例
2024.05.24