こんにちは
小林デンタルクリニックの小林陽介です
今回は、当院で行なっている低侵襲、つまりダメージが少なく、術後の腫れや痛みが少ないインプラント治療についてご紹介します。
まずは、術前のお写真です。
矢印で示す、右上の奥歯ですが、歯茎の中で歯が割れてしまっており時折腫れたり、膿がでたりしていました。
歯が割れてしまうと、ほとんどの場合抜歯を避けられません。
今回も、患者様と相談させていただき、抜歯をした後にインプラントによって歯を作っていくこととなりました。
青色で示したように、インプラントの周りに骨造成した人工骨が見て取れます。
この骨造成を行うのに、インプラントのドリル形成以外の侵襲を一切与えていません。従来の方法のように、大きく歯茎を切ることも、骨を広範囲に開削することもありません。
患者様の傷は通常のインプラント治療と同じです。したがって、術後の痛みや腫れなども最小限にすることが可能です。
術後の消毒にお見えになった際にお聞きしたら、鎮痛薬を1回飲んだきりで、その後の痛み、腫れ、内出血はなかったとのことでした。
その後、インプラントが骨に結合する期間を経て、ジルコニアセラミックスで歯を作りました。
インプラント上部構造が入ったレントゲン写真と口腔内写真です。
周りの組織と調和の取れた形態となりました。
上顎の臼歯部(奥歯)のインプラント治療では、骨の量が少ない場合が多く、サイナスリフトやソケットリフトといった方法で骨造成を行う必要が出てきます。
サイナスリフトは歯肉を大きく切開、剥離します。インプラント埋入だけの単純なオペと比較すると、削る骨の量も多く、術後の痛みや腫れ、内出血などが出やすい処置です。
ソケットリフトは、専用の器具をマレット(トンカチ)でコンコンと殴打します。このトントンという衝撃で、内耳の前庭にある耳石がはがれ、三半規管に入ってしまうことにより、良性発作性頭位目眩症という回転性の目眩が3.06%の確率で起こると報告があります。
サイナスリフトもソケットリフトも、体への負担や、併発症があるので、当院では、このサイナスリフト、ソケットリフトをできる限り避けて、しかしなお確実に骨を作り、噛める歯を作ることを追求しています。
私は、インプラント手術が痛くて当たり前、腫れて当たり前にしたくありません。
そうした技術は、学生時代には学ぶことはありませんので、歯科医師になってから、多くの勉強会、講習会、セミナーを受講し、研鑽してきました。
今は、こうした技術を患者様に提供できることが喜びです。
低侵襲、低ダメージの当院のインプラント治療を受けたい方は、是非、カウンセリングで予約してください。
スタッフ一同誠心誠意ご対応いたします。
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